姫ロンNEWS 2017.7.2号









第4回姫ロン杯 麻雀カボ オーロラカップ決勝

成瀬朱美 圧巻の勝利 母となって初タイトル「トロフィーは息子達の手の届かないところに飾ります。すぐ壊されちゃいそうなので(笑)」

女流雀士総勢52人が集う一大麻雀ツアートーナメント大会『姫ロン杯』。6月29日、その第2節となる『第4回姫ロン杯 麻雀カボ オーロラカップ』が、FRESH!にて生中継された。

 予選3戦後に行われた決勝戦では、成瀬朱美(日本プロ麻雀協会)がダントツの勝利を収め、2009年に夕刊フジ杯を連覇して以来8年ぶり、母となってからは初めてとなるタイトルを戴冠した。2位には『2016麻雀カボ オーロラカップ』覇者、米崎奈棋(日本プロ麻雀協会)が入り、成瀬と米崎が、姫ロン杯チャンピオンシップへの出場権利を獲得した。

決勝第1戦 ドラマは南4局にあり
成瀬、親で倍満ツモり大きくリード

  

今回登場した女流雀士は13名。予選は3組に分かれ、各卓トップ通過者が、ディフェンディングチャンピオンの米崎奈棋に挑んだ。
 決勝戦の対局者は、予選を勝ち上がった成瀬朱美、平岡理恵(日本プロ麻雀連盟)、石田亜沙己(日本プロ麻雀連盟)の3人とディフェンディングチャンピオンの米崎奈棋。姫ロン杯には特徴的なルールがふたつある。①形式テンパイがない。②赤牌(ドラ扱い)は3ピンに2枚あり、3ピンの暗カンが成立した時点で3000オール。決勝は2回戦、2試合の合計ポイント(素点)のみで争われる。順位点が無いので着順は関係なく、最終的に点棒を最も獲得した選手が優勝となる。
 決勝第1戦東1局、戦いの火蓋は成瀬の先制リーチから始まった。姫ロン杯らしい3ピン待ちだったが流局。東場で成瀬にアガリはなかったが「2児の母となり、対局自体にかけられる時間は以前より減りました。でもその分、麻雀が打てることに感謝し、集中力を高めて対局にのぞめるようになりました」と落ちついていただけに、焦りもまったく感じられない。3万点台は平岡のみという混戦で迎えた南4局1本場。親番・成瀬はリーチ・ツモ・ハイテイ・ドラ5、倍満となる2万4000点を決めて大きくリードする。アガリ止めも出来る立場だが、続行を宣言し、リーチ・チートイツで4800点を加点。第1戦を5万2000点持ちのトップで折り返した。

⬛決勝第1戦終了ポイント
成瀬朱美(日本プロ麻雀協会)52.0
石田亜沙己(日本プロ麻雀連盟)18.3
平岡理恵(日本プロ麻雀連盟)15.8
米崎奈棋(日本プロ麻雀協会)13.9

決勝第2戦 ゲームメイクは成瀬
「優勝は8年ぶりなので、トロフィーが重たく感じます」

  

続く決勝第2戦。第1戦で大きくリードした成瀬は「狙えるときには手役を狙いますが、狙い過ぎることなく戦いたい」と宣言通り、東1局で2000点、東3局1本場では8000点、東4局で1000点と小さなアガりも織り交ぜ始め、着々と局を進行していく。
 東場終了時点で総合ポイントは成瀬91.8、石田42.3、平岡38.3、米崎27.6。点差を鑑みると、南場では各選手親番が流れた時点で、姫ロン杯チャンピオンシップへの出場権利が与えられる2着狙いを目指す展開も予測される。平岡、石田ともに親番で粘るも流れて迎えたオーラス。親番はこの時点で微差ながら2着の米崎だ。米崎は大きな手をアガれば、トップを目指すため続行も出来るが、2着をキープしたままアガリ止めも選択できる。平岡、石田にも2着になれる条件がある中、親番・米崎に一気通貫ドラ単騎待ち、親満のテンパイが入る。ディフェンディングチャンピオンの反撃開始かと思われたが、すぐさまトップを走る成瀬もテンパイ。結果、成瀬がピンフドラ1、2000点をアガ切り優勝。終始ケレン味無く、まっすぐに打ち抜いた成瀬が、母となって初となるタイトルを戴冠した。「タイトル戦での優勝は8年ぶりなので、トロフィーも重たく感じます。トロフィーは5歳と2歳の息子たちにすぐ壊されちゃいそうなので、手の届かないところに飾ります」と柔和な表情が晴れやかに破顔した。

⬛決勝第2戦終了ポイント
成瀬朱美(日本プロ麻雀協会)36.8/88.8
米崎奈棋(日本プロ麻雀協会)27.4/41.3
平岡理恵(日本プロ麻雀連盟)20.3/36.1
石田亜沙己(日本プロ麻雀連盟)15.5/33.8

決勝メンバーコメント

【第1位:成瀬朱美】
「普段は手役を意識しすぎて、後悔することも多かったので、今回は狙いすぎず、大きな手と小さな手をバランス良く決めることが出来、自分で自分を褒めてあげたいと思います。長年、出場させて頂いている大会でやっと優勝できて嬉しいです」

【第2位:米崎奈棋】
「オーラスではトップを目指すのか、2着をキープするのか。難しい条件戦の中、迷っているうちに答えが出ずに終わった感じでした。開局で配牌を開けた時に3ピンが3枚あったんでキタ~!と思ってました。連覇は逃したんですけど、チャンピオンシップへの出場権利を得たので、そこが本番だと思って頑張ります」

【第3位:平岡理恵】
「ん~。ミスしました。自分が悪いんですよね。せめてチャンピオンシップへの出場権利のある2位にはなろうと、でもそれすらも…。決勝戦でも6000オールをアガったりもしたのに、あれ?点棒ないなって。自分の中ではオリ打ちもあったので、今度こそ優勝してくださいって応援を頂いていたのに、すみません」

【第4位:石田亜沙己】
「やっぱり自分のミスで負けたかなと反省しています。優勝した成瀬さんはもちろん強かったんですが、敗因は自分にありました。私自身の中にどこか焦ったところがあって、普段やらない無理な仕掛けをしてしまったり等、ミスを引きずったかもしれません。機会があればまた頑張ります」

※2位までが『姫ロン杯』チャンピオンシップへの出場権を獲得

次節『麻雀ブルエンブレストーナメント』は7月27日(木)12:00~、FRESH!にて生中継される。柚花ゆうりプロ(日本プロ麻雀協会)の3連覇なるか。阻むとしたら誰なのか。グランドチャンピオンシップに向け、女流雀士たちの熱い闘牌は続く。

(取材:雀聖アワー)