姫ロンNEWS 2017.12.1号

歴史に残る大激戦、井上絵美子「やったど~!」
第4回 姫ロン杯チャンピオンシップ

 女流雀士総勢52人が1年にわたって戦う華麗な麻雀ツアートーナメント『第4回姫ロン杯チャンピオンシップ』が11月30日、「FRESH!」にて生中継された。手に汗握る展開となった決勝は、井上絵美子(日本プロ麻雀連盟)が制し、三度目の出場で念願のタイトルに輝いた。


【第4回姫ロン杯チャンピオンシップ】出場選手8名

⬛︎麻雀リオダイヤモンドカップ
優勝:都美(日本プロ麻雀協会)
準優勝:中山奈々美(日本プロ麻雀連盟)

⬛︎麻雀カボ オーロラカップ
優勝:成瀬朱美(日本プロ麻雀協会)
準優勝:米崎奈棋(日本プロ麻雀協会)

⬛︎麻雀ブルエンプレストーナメント
優勝:和泉由希子(日本プロ麻雀連盟)
準優勝:山脇千文美(日本プロ麻雀連盟)

⬛︎麻雀さんクィーンカップ
優勝:冨本智美(日本プロ麻雀協会)
準優勝:井上絵美子(日本プロ麻雀連盟)

◎司会:スナオマサカズ
◎ゲスト解説:藤崎智(日本プロ麻雀連盟)、二見大輔(日本プロ麻雀協会)、愛内よしえ(日本プロ麻雀協会)、日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
◎レポーター:篠原冴美(日本プロ麻雀協会)、桜井みゆき(麻雀ブル川口店)


我慢の井上、起死回生の倍満ツモ炸裂

『麻雀リオダイヤモンドカップ』『麻雀カボ オーロラカップ』『麻雀ブルエンプレストーナメント』『麻雀さんクィーンカップ』の4カテゴリーで2位までに入った選手8名が予選(2回戦)を戦い『第4回姫ロン杯チャンピオンシップ』のタイトルを目指した。決勝には都美(日本プロ麻雀協会)、米崎奈棋(日本プロ麻雀協会)、冨本智美(日本プロ麻雀協会)、井上絵美子(日本プロ麻雀連盟)の4名が進出した。

 決勝1回戦は東家から都美、冨本、井上、米崎。東場は冨本が大きくリードする展開の中、井上は来たるべくチャンスを確実にものにするために我慢を重ねていた。迎えた南2局1本場。6巡目にドラ入り七対子のテンパイが入った井上は、ここがチャンスと見て即リーチを決断。結果はハイテイで姫ロン杯ではキー牌である赤③をツモり、リーチ・ツモ・ハイテイ・七対子・ドラ2・赤2で倍満1万6000点を加点し、最終的にはトップ冨本に僅差の2着で1回戦を折り返した。

  ⬛︎決勝1回戦
1位:冨本智美 40.5
2位:井上絵美子 37.0
3位:米崎奈棋 27.0
4位:都美 ▲4.5



  冨本智美・井上絵美子・米崎奈棋・都美

痛恨の倍満放銃を乗り越え、歓喜のタイトル

 最終戦は東家から都美、井上、米崎、冨本。東2局1本場、井上は親番でリーチ・ツモ・タンヤオ・赤で1万2000点を加点。これでトップに立ち、冨本と米崎の三つ巴の戦いになるかと思われた。しかし、決勝第1戦でひとりマイナスを背負っていた都美が猛追。南2局でホンイツ・三暗刻・発・中・赤、倍満1万6000点を井上から直撃し、解説陣も筋書きのないドラマにヒートアップする展開となる。大接戦となり迎えたオーラスでは、井上と都美にアガれば優勝のテンパイが入る状況下、自らツモって激戦にピリオドを打ったのは井上だった。
「来てるなって感じていて、オリてたのに倍満放銃。ただここで心が折れちゃったらもう優勝は無いと切り替えました。切り替えるしか無いと入った方がいいかもしれません」と心を立て直し、姫ロン杯三度目の出場で歓喜のタイトル。剛腕シンデレラこと井上絵美子が、異名通りの打ちっぷりで、大きなトロフィーを優しく抱きかかえた。 

  ⬛︎決勝最終戦
1位:井上絵美子 24.9/61.9
2位:都美 61.9/57.4
3位:冨本智美 7.6/48.1
4位:米崎奈棋 5.6/32.6
  井上絵美子

⬛︎決勝出場者コメント

1位:井上絵美子(日本プロ麻雀連盟)
「素直に嬉しいです。みんなやったど~! 南場に入ってからはやらかしまくちゃったんで、ホントにひどかったですね。ただ最後はアガり切れたんで安心しました。これからの1年間は、姫ロンのタイトルホルダーとして胸を張って麻雀を打っていきます」

2位:都美(日本プロ麻雀協会)
「オーラスでアガリ逃しをしていなければ、よく頑張った自分と思えることができるんですけど。オーラスの七対子単騎待ち選択、どちらもいい待ちで優勝できる手順があっただけに、アガり切れなくて悔しいです」

3位:冨本智美(日本プロ麻雀協会)
「悔しいですね。私の敗因は、井上プロが倍満をツモった局面でハイテイをずらさなかったことですかね。正直ハイテイずらしは好きじゃないんです。ただ出来ることはやらなきゃいけなかったのかなと今は思っています」

4位:米崎奈棋(日本プロ麻雀協会)
「疲れましたね。我慢の展開が続いてキツかったです。ダメなところもあったので、修業し直します。応援ありがとうございました。不甲斐ない結果でしたが、来年は優勝目指して頑張ります」

2018年はどんなドラマが待ち受けているのか。女流プロたちの戦いはすでに始まっている。


●取材・執筆:福山純生(雀聖アワー)